メディカルダイエット

メディカルダイエットとは、医療機関で医師のサポートを受けながら、医薬品や医療機器を用いて行うダイエットのことです。

近年注目されているのは体への負担が少ない「GLP-1受容体作動薬」を用いた方法です。GLP-1は、私たちの体にもともとあるホルモンで、血糖値を下げる働きがあります。GLP-1受容体作動薬は、その作用を補う薬です。太りやすい人はGLP-1の分泌される量が少ないと言われています。そこで、GLP-1を摂取することで、太りにくい、もしくは痩せやすい体質を目指すのが「GLP-1受容体作動薬」を用いた治療です。
一般的に、メディカルダイエットは自費診療となりますが、まずはご相談されることをお勧めします。

また、当院では漢方薬による効果的なダイエット治療も推奨しています。数種類の漢方を、その方の特徴にあわせて飲み合わせを決定し、処方します。
漢方でのダイエット治療も非常に効果的であり、一度試していただくことをお勧めします。

GLP-1作動薬

GLP-1作動薬【リベルサス錠（経口薬）・オゼンピック注・マンジャロ注】は、食欲を抑制し、摂取カロリーを制御する効果があります。また、脂肪の吸収を抑える働きもあります。これにより、適切な食事制限や運動習慣のサポートと組み合わせることで、健康的な減量を促進することが期待されます。

内服治療薬であるリベルサスの主な特徴

• 自然と食欲を抑え、太りにくい体質になる効果が期待される
• 経口内服薬の為、他のGLP-1注射などに比較し痛みや手間が少なく摂取しやすい

注意リベルサスを服用できない方

ご妊娠中や可能性のある方、3ヶ月以内にご妊娠のご予定のある方

授乳中の方

20歳未満の方や65歳以上の方

糖尿病・胆石症・膵炎・重度の胃腸障害・肝機能障害・腸閉塞などの既往歴がある方、または現在これらの疾患にかかっている方

脳下垂体機能不全、または副腎機能不全の方、激しい筋肉運動をされたり、過度のアルコール摂取をされる方、栄養不良など低血糖を起こす恐れのある方

内分泌疾患・甲状腺疾患・膵臓疾患のある方やステロイド等の薬剤による肥満の方

糖尿病の治療薬を使用中の方、精神安定剤の使用、利尿剤を使用中の方

腹部の手術を受けられたことのある方

起こりえる副作用

• 悪心・下痢・吐き気・倦怠感・食欲不振・腹痛・浮動性めまい・味覚異常・便秘・腹部の不快感・疲労感・無力感など
• 重大な副作用として、低血糖（冷や汗が出る、脈が速くなる、動悸、息切れ、眠気、手足の震え、意識の消失、脱力感など）・急性膵炎・腸閉塞など

SGLT2阻害薬

SGLT2阻害薬（フォシーガ）は、腎臓にあるSGLT2をブロックすることにより、尿中に余分なブドウ糖を排出する作用を持っています。これにより、血糖値の上昇を抑えることができます。
また、SGLT2阻害薬は体重減少効果も示しており、これは体重管理に有益です。SGLT2阻害薬の作用により、排尿されるブドウ糖によるエネルギー損失が増加し、体重減少が促進されます。さらに、脂肪の蓄積を抑制する効果もあります。
さらに、SGLT2阻害薬は血圧を下げる効果もあるため、高血圧を合併する肥満症の患者にとっても有益です。

当クリニックのダイエット外来は、どのような治療においても、ただ単に体重を減らすだけでなく、健康的な食生活や適切な運動習慣の確立を目指し、身体全体の健康とバランスを重視しています。
健康的な体重管理にご興味のある方は、ぜひ当院のダイエット外来をご利用ください。